熊本県天草市河浦町の天草の﨑津集落は、羊角湾に面する漁村です。2018年に世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産として登録されました。
入り江に沿う家並みの中に﨑津教会が立ち、海辺には漁の作業場「カケ」、家と家の間には海へ続く細い道「トウヤ」があります。
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天草の﨑津集落の早わかり情報
| 主な見どころ | 﨑津教会、カケ・トウヤ、﨑津資料館みなと屋、﨑津諏訪神社 |
|---|---|
| 世界遺産 | 「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産。2018年登録 |
| 所要時間 | 市の健康ウォーキングマップでは集落を巡る2.1km・27分のコースを案内。教会・資料館の見学時間は別 |
| 料金 | 集落散策と﨑津教会の拝観は無料。﨑津資料館みなと屋は大人100円、高校生以下無料 |
| 駐車場 | 観光車両は﨑津集落ガイダンスセンター駐車場を利用。普通車48台、大型車6台、身障者用2台 |
| 﨑津教会 | 事前予約制。通常の拝観可能時間は9:00〜17:00。ミサ・冠婚葬祭などの宗教行事中は拝観できない |
天草の﨑津集落はどんな場所?漁村の暮らしと信仰が残る世界遺産
﨑津では港の背後に家が連なり、家屋の間には海へ通じる「トウヤ」、海上には漁の作業場「カケ」があります。﨑津教会だけでなく、港、家並み、漁業の作業空間を含む集落全体が現在の景観を形づくっています。
禁教期には、潜伏キリシタンが表向きは仏教や神道に帰属しながら信仰を継承しました。漁業を生業とする人びとはデウスを豊漁の神として崇め、アワビやタイラギの貝殻内側の模様を聖母マリアに見立て、白蝶貝でメダイを作ったと伝えられています。仏教・神道・キリスト教が同じ集落の中で共存したことも﨑津の特徴です。

集落の入口には﨑津集落ガイダンスセンターがあり、﨑津の歴史や文化、集落内の見学マナーを紹介しています。集落内は現在も住民が暮らし、漁業が営まれている生活空間で、道路には歩道のない区間もあります。観光車両はガイダンスセンター駐車場を利用し、集落内では路側帯を通ります。
天草の﨑津集落の見どころ|漁村と信仰を伝える5つのポイント
海に面して立つ﨑津教会と畳敷きの堂内
現在の﨑津教会は1934年に完成した教会で、設計・施工は鉄川与助が手がけました。神父の私財や信者の寄付、労働奉仕によって建てられ、ゴシック様式の外観に対して、堂内は建設当初から畳敷きになっています。

拝観は無料ですが事前予約が必要で、通常の拝観可能時間は9:00〜17:00です。ミサ、結婚式、葬儀などの宗教行事中は入館できず、急な行事によって拝観できない場合もあります。
庄屋役宅跡と絵踏みの記憶
現在の﨑津教会が建つのは、禁教期に絵踏みが行われた吉田庄屋役宅跡です。弾圧を象徴する場所に復活の象徴となる教会を建てたいというハルブ神父の願いが背景にあり、祭壇も絵踏みが行われた場所に設けられたと伝えられています。
宣教師がいなくなった後も、﨑津にはコンフラリアの末端組織である「小組」が残り、「水方」と呼ばれる信仰指導者が洗礼や葬送儀礼、日繰りをもとにした祭礼を担いました。1805年の天草崩れでは、﨑津・今富などで潜伏キリシタンが検挙された記録が残っています。

港の仕事を伝える「カケ」と海へ続く「トウヤ」
海上に柱を立てた「カケ」は、魚の仕分けなどに使われる漁の作業場です。「トウヤ」は家並みの間から海へ通じる細い道で、平坦地の少ない﨑津で家屋と海を結んでいます。教会、住宅、漁港、作業場が近い範囲に集まることが、﨑津の漁村景観をつくっています。

﨑津資料館みなと屋で知る潜伏キリシタンの背景
﨑津資料館みなと屋は、かつての旅館を改修した資料館です。﨑津・今富集落の歴史や潜伏キリシタンの信仰について、映像やジオラマなどを使って紹介しています。
開館時間は9:00〜17:00で、入館は16:30まで。料金は大人100円、高校生以下無料です。
﨑津諏訪神社に残る異なる信仰の重なり
﨑津には﨑津諏訪神社があり、キリスト教だけではない集落の信仰を伝えています。1873年のキリスト教解禁後、カトリックへ復帰した人びとは、まず諏訪神社の下に木造教会を建て、その後、現在の﨑津教会へ信仰の場が移りました。
天草の﨑津集落の所要時間と料金
| 町歩き | 市の健康ウォーキングマップでは2.1km・27分。教会・資料館の見学時間は含まない |
|---|---|
| 﨑津教会 | 無料、事前予約制。通常9:00〜17:00 |
| 﨑津資料館みなと屋 | 大人100円、高校生以下無料。9:00〜17:00、入館16:30まで |
| ガイダンスセンター | 9:00〜17:30。12月30日〜1月1日休館 |
2.1km・27分は、集落内を巡る健康ウォーキングコースの歩行時間です。﨑津教会の拝観や﨑津資料館みなと屋の見学時間は含まれていないため、施設を利用する場合は別に時間が必要です。

天草の﨑津集落へのアクセス・駐車場
| 車 | 﨑津集落ガイダンスセンター(天草市河浦町﨑津1117-10)を目的地にする |
|---|---|
| 駐車場 | 普通車48台、大型車6台、身障者用2台。臨時駐車場90台の案内あり |
| 貸切バス | 大型車駐車場と教会拝観は予約ページで手続きする |
| 徒歩 | 集落内には歩道のない区間があり、路側帯を通る |
訪れる前に知っておきたいこと
生活道路と漁の作業場を見学する
﨑津集落は住民が暮らし、漁業が営まれている場所です。観光車両はガイダンスセンター駐車場を利用し、集落内では道路に広がらず路側帯を通りましょう。「カケ」など生業に関わる施設の周囲では、住民や漁業の作業を妨げないようにしましょう。
﨑津教会は事前予約が必要
﨑津教会の拝観には事前予約が必要です。通常の拝観可能時間内でも、ミサや冠婚葬祭などの宗教行事が行われる場合は入館できません。
野良猫への餌やりをしない
集落の野良猫への餌やりは禁止されています。散策や写真撮影の際も餌を与えないようにしましょう。
周辺で一緒に訪れたいスポット
| スポット名 | 﨑津集落との関係 | 主な見どころ |
|---|---|---|
| 大江教会 | 﨑津教会とあわせて巡る天草ぐるっと周遊バスの訪問先 | 丘の上に立つ教会建築 |
| 天草コレジヨ館 | 﨑津集落と同じ周遊バスのコースに含まれるキリシタン・南蛮文化の資料館 | 天草本とグーテンベルク印刷機の複製 |
基本情報
| 名称 | 天草の﨑津集落 |
|---|---|
| 所在地 | 熊本県天草市河浦町﨑津 |
| 案内拠点 | 天草市﨑津集落ガイダンスセンター:天草市河浦町﨑津1117-10、0969-78-6000 |
| ガイダンスセンター | 9:00〜17:30、12月30日〜1月1日休館 |
| 﨑津資料館みなと屋 | 天草市河浦町﨑津463、0969-75-9911。9:00〜17:00(入館16:30まで)、12月30日〜1月1日休館 |
| 駐車場 | ガイダンスセンター駐車場を利用 |
| 公式情報 | 天草市「天草の﨑津集落」 |
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