くじゅう連山・牧ノ戸峠は、標高1,330mの峠から九州本土最高峰・中岳を含む山々へ入る代表的な登山口です。短い展望台散策から稜線を歩く本格登山まで、予定時間と装備に合わせて行き先を分けられます。
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| 場所 | 大分県九重町、やまなみハイウェイ最高所の牧ノ戸峠 |
| できること | 第一・第二展望台の散策、沓掛山からの稜線歩き、中岳コースの登山 |
| 登山の目安 | 環境省の中岳コースは11km・5時間15分 |
| 駐車場 | 牧ノ戸峠登山口の公共駐車場161台(大型3台)案内 |
| アクセス | 大分道九重ICから車で約40分 |
くじゅう連山・牧ノ戸峠はどんな場所?
牧ノ戸峠は、九重町から竹田市北部へ広がるくじゅう連山の西側にある登山の入口です。車で到着する峠そのものが高所にあり、レストハウス、トイレ、売店、バス停、登山ポストが集まります。ドライブで立ち寄る人と、早朝から山に入る人が同じ場所を起点にするため、駐車場を出た直後から行動の目的が分かれます。
登山道は駐車場付近から始まり、まず展望台へ上がる緩やかな散策と、その先の沓掛山へ向かう登りに分かれます。沓掛山を越えると見通しのよい主稜線となり、扇ヶ鼻分岐、久住分れ、御池を経て中岳へつながります。短時間で眺望だけを見たい場合と、山頂を目的にする場合で引き返す場所を先に決めると、予定を組みやすくなります。
くじゅう連山には標高約1,700m級の山々が連なり、その中で中岳は標高1,791mの九州本土最高峰です。山頂まで進むルートは稜線、火口跡の池、岩の多い山頂部と景観が変化します。一方、牧ノ戸峠の展望台だけでも高原と湿原を望めるため、登山装備がない旅程でも高所の景色に触れられます。
くじゅう連山・牧ノ戸峠で何ができる?
駐車場から約10分の第一展望台で高原を見渡す
登山口から第一展望台までは約10分です。足慣らしを兼ねて登山道へ入る人だけでなく、やまなみハイウェイの途中で眺望を見たい人にも現実的な往復距離です。展望台からはタデ原湿原の方向を見渡せ、空気の澄み方や雲の高さによっては雲海が見えることもあります。雲海は自然現象であり、見られることを前提にせず、視界が開いた日の付加的な景観として考えます。
短時間の散策で戻る場合も、標高1,330mという出発点の高さを感じられます。峠の売店利用と組み合わせるなら、展望台までの往復時間を確保してから次のドライブ区間へ進むと、駐車場だけで済ませず山側の眺めまで取り込めます。
第二展望台まで足を延ばし、峠の上から視界を広げる
第一展望台からさらに約15分登ると第二展望台です。駐車場からの散策を少し伸ばすことで、登山の入口がどのように高原から稜線へ変わるかを体感できます。山頂を目指す予定がない場合も、ここを散策の折り返し地点にすれば、展望台を二つ巡る歩き方になります。
ただし、第二展望台より先は本格的な登山道へ続きます。服装や飲料を整えずに「もう少しだけ」と進むのではなく、ここで戻るか、沓掛山以奥の行程へ移るかを判断します。短時間散策と登山を混ぜないことが、時間配分と安全の両方に役立ちます。
沓掛山の急な登りを越えて主稜線を歩く
牧ノ戸登山口から沓掛山までは、環境省のコース案内で徒歩約25分、距離1kmの目安です。この区間は急な登りが続き、峠の散策とは歩き方が変わります。沓掛山の名は、信仰登山の際にわらじを履き替え、古いわらじを枝に掛けたことに由来すると伝わります。
沓掛山を過ぎると、扇ヶ鼻や星生山の方向へ開けた主稜線が続きます。登り切った場所からは、広葉樹が広がる山肌と峰の重なりを見渡せます。紅葉の時期には、この稜線と山肌の色づきが景観の中心になります。
久住分れ・御池を経て中岳へ向かう
中岳を目標にする場合は、沓掛山から扇ヶ鼻分岐まで約45分、久住分れまで約30分、御池まで約45分、中岳まで約25分という区間目安が示されています。久住分れでは久住山が正面に近づき、御池を回り込むと山頂部へ向かう吊尾根と岩場の雰囲気が強くなります。
御池は火口跡に水をたたえる池で、周囲の峰と合わせて眺められる場所です。そこから天狗ヶ城との吊尾根を歩いた先が中岳山頂で、坊ガツル湿原、平治岳、大船山などを見渡す視界が広がります。標高だけでなく、峠から稜線、池、岩の山頂へと環境が変わることが、このルートの大きな魅力です。
中岳は標高1,791mで九州本土最高峰です。御池を回り込み、天狗ヶ城との吊尾根を通る経路は、登山道から山頂部へ環境が移るところです。視界の広い場所ほど風を受けやすいため、帰路の行動時間を残して先へ進みます。
標高1,330mの登山口から始まる山の一日
牧ノ戸峠はすでに標高1,330mにあり、山歩きは低地から長く登り続けて高所へ達する形では始まりません。車から降りた時点で気温、風、雲の動きが市街地とは異なることがあり、準備を整えてから歩き出します。高い場所を出発点にできることは眺望へ早く近づける利点ですが、天気が変わった時に体を冷やしやすい条件でもあります。
ルートを選ぶときは、地図上の往復距離だけでなく、最初の急な登りと、帰りに同じ道を下ることまで含めて考えます。環境省の中岳コースは一つの具体的な基準ですが、歩行速度、休憩、写真、同行者の体力によって実際の行動時間は変わります。予定より遠くまで進むための余白ではなく、天候の変化や下山に使う余白を持つ計画にします。
登山届を出し、出発時刻と戻る時刻の目安を共有しておくと、登山口を起点にした一日の動きが明確になります。登山ポストのある場所で計画を見直し、飲料や雨具を取り出しやすくしてから歩き始めます。短時間の展望散策で終える場合も、登山者の通行を妨げず、登山道の先へ進むかどうかを早めに決めます。
行動時間を考えるときは、歩き始める前に身支度を整える時間、途中で水分を補給する時間、天候に合わせて雨具を出し入れする時間も分けておきます。公式のコースタイムは歩行の目安であり、食事や撮影を含んだ一律の滞在時間ではありません。標高の高い場所では、立ち止まった短い時間でも風を受けて体が冷えることがあります。暑い時期も薄手の防寒着を取り出しやすくし、休憩を延ばした場合に予定を見直します。
出発を決める前には、同行者ごとの歩行速度と、無理なく戻れる時刻を共有します。初めての山域では、地図にある最短の数字だけで判断せず、足元の状態を確認する時間を見込みます。山では「もう少し進んでから決める」よりも、天候が安定しているうちに戻る判断をする方が選択肢を残せます。目的地を一つに絞り、余力がある場合だけ次の分岐を検討する順序にすると、行程が複雑になりにくくなります。
高所から始まる一日は、朝の気温が低くても日中に日差しを受け、午後には雲や風の様子が変わることがあります。帽子、手袋、雨具、飲料、行動食をそれぞれ必要なときに使えるように分け、濡れた場合や風が強まった場合の対応を考えます。目標まで到達することより、同じ入口へ安全に戻ることを行程の終点に置くと、短い散策と長い山歩きのどちらにも対応しやすくなります。
ミヤマキリシマと紅葉で変わる山の色を楽しむ
初夏は、5月下旬から6月ごろにミヤマキリシマが山頂付近を彩ります。ツーリズムおおいたは5月下旬から6月中旬を案内しており、開花は気象条件で前後します。扇ヶ鼻や星生山は、環境省の中岳コースでもミヤマキリシマの鑑賞スポットとして挙げられています。
秋は沓掛山から続く稜線や山肌の紅葉が見どころです。見頃の日は年ごとに変わるため、特定週を固定せず、出発前に自然情報を確認して計画します。夏でも高所は天候の変化を受けやすく、冬は積雪・凍結を前提にした別の装備と判断が必要です。
いつ訪れる?おすすめの季節・時間は?
| 5月下旬〜6月ごろ | ミヤマキリシマの季節。開花状況と駐車場混雑を確認して出発 |
| 秋 | 沓掛山からの稜線や山肌の紅葉を楽しめる。見頃は年によって変動 |
| 夏 | 高原の涼しさを感じやすい一方、雨・霧・雷を含む天候変化に注意 |
| 冬 | 積雪・凍結の可能性がある。展望台散策も含め、道路と登山道の状況を確認 |
中岳コースを歩くなら、日没前に登山口へ戻る計画が必要です。5時間15分は歩行の目安で、休憩、写真、天候待ち、混雑の時間は含めていません。第一・第二展望台を目的にする場合も、山の天候が悪化しそうな時間帯は無理に登らず、峠の施設周辺で切り上げます。
時間と費用の目安
牧ノ戸峠では、展望台散策と中岳登山で必要な時間が大きく異なります。環境省の中岳コースは、距離11km・所要時間5時間15分の目安です。登山口から沓掛山まで約25分という最初の急登も含むため、景色を見るだけの散策時間として扱わないことが大切です。
| 第一展望台 | 駐車場から約10分。短時間の眺望散策 |
| 第二展望台 | 第一展望台からさらに約15分。散策の延長として折り返しを判断 |
| 中岳コース | 11km・5時間15分。牧ノ戸登山口〜沓掛山〜久住分れ〜御池〜中岳の往復目安 |
| 利用料金 | 登山・展望台散策に関する固定の入場料金は、確認した公式案内に掲載なし |
車で訪れる場合は、登山そのものの費用よりも、飲料、行動食、雨具、防寒具、地図などを行程に応じて準備します。山頂まで行く日と展望台だけの日では必要な装備が異なるため、出発後に予定を延ばす前提で荷物を省かないようにします。
くじゅう連山・牧ノ戸峠へのアクセス・おすすめの交通手段
くじゅう連山・牧ノ戸峠へは、車での訪問が組み立てやすい方法です。大分道九重ICから車で約40分で、登山口には公共駐車場、トイレ、売店、バス停が整っています。
| 車 | 大分道九重ICから約40分 | 公共駐車場は161台(大型3台)の案内。行楽期は満車を前提に早めの計画を立てる |
| 公共交通 | 牧ノ戸峠へ向かうコミュニティバス等を利用 | 時刻・運行条件は変わるため、九重町の最新案内で確認する |
| 登山口周辺 | 駐車場から登山道へ | トイレ、売店、バス停、登山ポストがある |
訪れる前に知っておきたいこと
登山道・道路・積雪の情報は出発前に一度確認する
牧ノ戸峠は高所の登山口です。雨、霧、強風、積雪、道路の通行条件、登山道の利用状況で歩ける範囲が変わります。過去の規制やイベント告知で判断せず、長者原ビジターセンター、環境省、道路・自治体の最新情報を出発前に確認します。
駐車場が満車でも路上駐車をしない
ミヤマキリシマや紅葉の時期、休日は登山口周辺の混雑が想定されます。牧ノ戸峠登山口の公共駐車場を使い、指定外の場所や道路上へ停めないことが必要です。満車時に備え、出発時刻を早めるか、公共交通・別の登山口を含めて当日の選択肢を考えます。
展望台散策の服装で山頂へ進まない
第一・第二展望台は短時間でも、沓掛山から先は急な登りと長い稜線歩きが続きます。中岳コースの5時間15分は往復の登山目安です。飲料、行動食、雨具、防寒具、地図を用意し、登山届を提出してから山頂方向へ進みます。
周辺で一緒に訪れたいスポット
| 長者原ビジターセンター | 牧ノ戸峠と長者原を結ぶ同一ルートのやまなみハイウェイを下り、自然情報の拠点へ向かう | くじゅうの自然や登山について相談でき、タデ原湿原に近い |
| タデ原湿原 | 第一展望台から眺める高原の手前、長者原に広がる湿原へ車で移動する組み合わせ | 湿原とくじゅうの山並みを歩く景観 |
| 九重星生ホテル | やまなみハイウェイ沿いで牧ノ戸峠から車で約10分の案内 | くじゅう連山を望む温泉 |
基本情報
| 名称 | くじゅう連山・牧ノ戸峠 |
| 住所 | 大分県玖珠郡九重町田野(牧ノ戸峠周辺) |
| 問い合わせ | 九重町商工観光課 0973-76-3150 |
| 利用時間 | 自然地・登山口のため固定の営業時間はなし。レストハウス等の施設利用時間は別途確認 |
| 休業日 | 自然地・登山口のため固定の休業日はなし。道路・登山道の状況は事前確認 |
| 予約 | 登山・展望台散策は原則不要。登山届を提出 |
| 駐車場 | 牧ノ戸峠登山口 公共駐車場161台(大型3台)の案内、トイレあり |
| 公式案内 | 長者原ビジターセンター 登山情報 |
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