八本の足をくるりと広げた姿まで、どこか親しみを感じるマダコ。熊本では産卵前の夏においしさが増すとされ、「梅雨だこ」「麦藁だこ」という季節の呼び名も残っています。ゆでダコ、酢の物、たこ飯、唐揚げなど、食感を生かした料理で食べられています。
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熊本のマダコとは?
マダコは八本の腕を持つ頭足類で、熊本県では夏を代表する地魚の一つとして「くまもと四季のさかな」に選ばれています。県の紹介では全長は約60cm。切ると白い身と吸盤が見え、ゆでると赤みが増します。熊本では、ゆでダコや酢ダコなどで食べられ、噛むほどに旨みを感じる食感があります。
マダコにまつわる話
熊本県は、産卵前の夏場がマダコをもっともおいしく感じやすい時期だと紹介しています。その時季の呼び名が「梅雨だこ」と「麦藁だこ」。梅雨から麦の収穫時期にかけての呼び名として使われています。マダコの名は「多肢(たこ)」に由来するという説が県の資料にあり、たくさんの足を持つ姿そのものが名の手がかりになっています。
熊本でタコの話をすると、海に囲まれた天草も外せません。天草市は有明海産のマダコを市内の小中学校や幼稚園の給食に取り入れ、食材と地元の水産業を知る講座も行ってきました。
マダコはどんな味?おすすめの食べ方
マダコの魅力は、まず弾むような歯ごたえ。そのあとに、やさしい甘みと海らしい旨みがじわりと残ります。ゆでダコは切るだけでも一品になり、薄切りにしてわさび醤油やポン酢で食べれば、食感が素直に分かります。酢ダコならきゅうりやわかめと合わせやすく、さっぱりした口当たり。酢の物は、きゅうりやわかめと合わせるとさっぱり食べられます。
温かく楽しむなら、ぶつ切りを入れたたこ飯や、甘辛く煮た一皿もいいですね。天草市のレシピでは、から揚げ、かき揚げ、たこ飯、酢の物も勧められています。火を通しすぎると硬くなりやすいため、ゆでダコを温かい料理に使う場合は加熱時間を短くします。生姜や大葉、柑橘の香りを添えると、マダコの旨みがきりっと引き立ちます。
熊本でマダコを味わえる主な産地・エリア
熊本県では、有明海や八代海、天草周辺の海が水産物に恵まれています。なかでも天草は、上島・下島や御所浦島などの島々から成る地域です。市の資料には、有明海産マダコを地域の給食に用いた記録もあり、身近な地場食材として親しまれてきたことがうかがえます。鮮魚店や直売所、地域の飲食店では、入荷や漁の状況によって扱いが変わります。
マダコは家でも美味しく味わえます!
マダコはゆでダコや冷凍品も選びやすく、家の食卓に取り入れやすい食材です。解凍したものは水気をやさしく拭き、薄切りならそのまま、ぶつ切りなら炊き込みご飯や揚げ物へ。天草市も冷凍保存しやすい魚介として紹介しています。少量でも、酢の物、炊き込みご飯、揚げ物など複数の料理に使えます。
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