黒神埋没鳥居は、鹿児島市桜島の黒神町に残る、1914年の大正噴火で埋まった腹五社神社の鳥居です。
高さ約3mあった鳥居は、現在は笠木部分の約1mだけが地上に残っています。鳥居の先には腹五社神社の社殿、隣には噴火を生き残ったアコウの老樹があり、軽石や火山灰が黒神の集落を覆った大正噴火の痕跡が現在の境内に残されています。
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黒神埋没鳥居の早わかり情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 鹿児島県鹿児島市黒神町647(黒神中学校横) |
| 見どころ | 埋没した鳥居、腹五社神社、アコウの老樹、鎮守の森 |
| 見学 | 自由・無料 |
| 駐車場 | 無料7台、大型バス1台分 |
| 公共交通 | 市営バス「黒神中学校前」から徒歩約1分 |
黒神埋没鳥居はどんな場所?大正噴火の痕跡を残す災害遺産
黒神埋没鳥居があるのは、桜島東側の黒神町、県道26号沿いの黒神中学校横です。大正3年(1914年)1月の桜島大噴火では黒神一帯に大量の軽石や火山灰が降り積もり、腹五社神社の高さ約3mの鳥居も笠木を残して地中へ埋まりました。
噴火後、住民は埋まった鳥居を掘り起こそうとしましたが、当時の東桜島村長・野添八百蔵が噴火の脅威を後世へ伝えるため、そのまま残すことを決めたと伝えられています。現在の地面近くに笠木が残る姿は、噴火前後で地面の高さが大きく変わったことを示しています。
埋没した鳥居と永野氏宅の門柱は、1958年4月28日に「噴火により埋没した鳥居,門柱」として県指定天然記念物となりました。黒神では噴火後、降り積もった火山灰の上に新しい集落が築かれており、現在の道路や学校、神社がある生活の場に大正噴火の痕跡が残っています。
黒神埋没鳥居の4つの見どころ
地上に残る笠木と埋まった鳥居の高さ
黒神埋没鳥居では、本来は頭上にある鳥居上部の笠木が地面近くに残っています。もとの鳥居は高さ約3mありましたが、現在地上に見えているのは笠木部分の約1m。柱の大部分は今も地中に埋まっています。
1914年の大噴火では、桜島東側の黒神町に約5mの軽石や火山灰が積もったとされています。すべての場所で同じ厚さだったという意味ではありませんが、人の背丈より低い位置に残る笠木と現在の地面が、大量の噴出物に覆われた黒神の姿を伝えています。
掘り起こさず残した災害の記憶
黒神埋没鳥居は、噴火で埋まった鳥居を復元した史跡ではありません。住民による掘り起こしが検討されたものの、野添八百蔵村長の判断によって埋没した姿が残され、大正噴火の規模を伝える記念物となりました。
県指定天然記念物には鳥居だけでなく、同じ黒神町で埋没した永野氏宅の門柱も含まれています。大正噴火では大量の軽石と火山灰に加えて溶岩も流出し、桜島と大隅半島の間の海峡が埋まって陸続きになりました。黒神埋没鳥居は、同じ噴火が集落の中に残した痕跡です。
腹五社神社の社殿と参道
埋没鳥居の先には参道が続き、その奥に腹五社神社の社殿があります。鳥居だけを切り離した屋外展示ではなく、現在も神社の境内に埋没鳥居が残されているのが黒神の特徴です。
低い位置に残る笠木の先に参道と社殿が一直線に続き、噴火後に地面の高さが変わった場所で神社が守られてきたことが分かります。埋没鳥居と社殿を同じ境内で見られるため、大正噴火の記録と現在の腹五社神社を一続きの景観として確認できます。
噴火を生き残ったアコウと鎮守の森
埋没鳥居の隣には、大正噴火を生き残ったアコウの老樹があります。鳥居が軽石や火山灰に埋まった当時から残る木で、石造の鳥居とは異なる形で噴火後の時間を伝えています。
腹五社神社の裏にはスダジイを中心とする照葉樹の鎮守の森があります。降灰によって多くの樹木が枯れた一方、生き残った幹から芽が伸び、森が再生しました。埋没した鳥居とアコウ、再生した鎮守の森が同じ境内に残ることも、黒神埋没鳥居周辺ならではの景観です。
時間と費用の目安
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 見学料 | 無料 |
| 予約 | 不要 |
| 駐車場 | 無料7台、大型バス1台分 |
| 所要時間 | 一律の目安は記載なし |
黒神埋没鳥居は見学自由で、鳥居だけでなく腹五社神社の社殿、アコウ、鎮守の森まで同じ境内にあります。所要時間の一律の目安は案内されていません。
黒神埋没鳥居へのアクセス・駐車場
黒神埋没鳥居は桜島東岸の県道26号沿いにあり、桜島港から北回りで約16kmです。桜島フェリー料金所からは車で約22分、市営バスでは「黒神中学校前」から徒歩約1分です。
| 交通手段 | アクセス | 駐車場・利用情報 |
|---|---|---|
| 車・レンタカー | 桜島港から北回り約16km。桜島フェリー料金所から車約22分。 | 無料7台、大型バス1台分。平面駐車場で、施設までの路面はアスファルト。 |
| 市営バス | 「黒神中学校前」下車、徒歩約1分。 | 桜島港から利用する場合は運行時刻を確認。 |
訪れる前に知っておきたいこと
火山活動と降灰で条件が変わることがある
黒神は現在も活動を続ける桜島の東側にあります。噴火や降灰、荒天によって道路やバス、見学環境が変わる場合があるため、現地で立入制限や避難に関する案内が出ている場合はその指示に従います。
駐車台数が限られる
無料駐車場は7台分で、このほか大型バス1台分のスペースがあります。県道沿いの小規模な駐車場のため、満車時は現地の案内を確認してください。
埋没鳥居は県指定天然記念物
埋没鳥居は「噴火により埋没した鳥居,門柱」として県指定天然記念物になっています。笠木や柱に登ったり物を置いたりせず、腹五社神社の境内や鎮守の森も立ち入り可能な範囲から見学します。
周辺で一緒に訪れたいスポット
| スポット | 位置・アクセス | 見どころ |
|---|---|---|
| 桜島・有村溶岩展望所 | 黒神埋没鳥居から県道26号を南側へ進んだ桜島東岸。 | 溶岩原に約1kmの遊歩道があり、南岳と錦江湾を望む。 |
| 黒神ビュースポット(昭和溶岩地帯展望所) | 黒神地区の県道26号沿い。 | 昭和溶岩地帯と火山地形を見渡せる展望地点。 |
| 桜島ビジターセンター | 桜島港側にある展示施設。 | 桜島の噴火史、自然、火山と人の暮らしを紹介する展示。 |
黒神埋没鳥居には1914年の大正噴火による埋没の痕跡が残り、有村溶岩展望所や黒神ビュースポットでは桜島の溶岩地形を見られます。桜島ビジターセンターには噴火史や自然に関する展示があり、桜島各地に残る地形や史跡の背景を確認できます。
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | 黒神埋没鳥居 |
| 住所 | 〒891-1401 鹿児島県鹿児島市黒神町647 |
| 見学時間 | 見学自由 |
| 休業日 | なし(火山活動・荒天等による状況変更を除く) |
| 料金 | 無料 |
| 予約 | 不要 |
| 駐車場 | 無料7台、大型バス1台分 |
| 問い合わせ | 鹿児島市観光交流センター 099-298-5111 |
| 公式案内 | 鹿児島県公式観光サイト |
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