佐賀の夏の食卓で親しまれてきた「にいもじ」。ミズイモの茎を甘酢でさっと煮て、よく冷やして味わう副菜です。ひと口ごとにしゃきしゃきした歯ざわりがあり、冷たい副菜として食べられます。甘みや酸味の加減は家庭ごとに異なります。
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にいもじとは?
にいもじは、佐賀県内で食べられているミズイモの酢の物です。「いもじの酢の物」と呼ばれることもあります。使うのは、サトイモの仲間であるミズイモの、親芋と葉をつなぐ茎の部分。皮をむき、食べやすい長さに切ってあくを抜き、酢や砂糖を合わせた汁でさっと煮ます。主役は派手な具材ではなく、淡い緑色の茎が持つみずみずしさ。冷やした器に盛られた姿は涼しげで、食卓の箸休めにもよく合います。
にいもじにまつわる話
にいもじは、ミズイモの茎を使う佐賀の家庭料理です。さっぱりとした味付けで、夏の食卓にもなじむ一品として親しまれてきました。ミズイモの茎ならではの歯ざわりを生かし、家庭によって味付けや合わせる食材に違いがあります。
夏に茎がおいしくなるミズイモを、余さず料理に生かすのもこの一品らしいところです。冷蔵でおよそ1週間保存できるため、家庭では常備菜としても役立ちます。お盆のお供えや祭りで客をもてなす際の副菜になることもあり、普段の食卓と人が集まる場面の両方にある料理。甘みや酸味のバランスは家ごとに異なり、それぞれの「我が家の味」が受け継がれています。
にいもじはどんな味?おすすめの食べ方
魅力は、しゃきしゃき、あるいはシャクシャクと表現される歯ざわりです。合わせ酢の甘酸っぱさに、ミズイモの淡い風味が重なり、後味は軽やか。唐辛子を少し加える作り方もあり、きりっとしたアクセントになります。仕上げに細切りのショウガをのせると、香りも爽やかです。
おいしく作る鍵は煮すぎないこと。ミズイモは皮をむいて4cmほどに切り、水にさらしてから、酢・砂糖・塩・唐辛子などを煮立てた汁に入れて手早く火を通します。やわらかめが好みなら加熱時間を調整してもよいですが、歯ざわりを残すのが定番です。冷蔵庫でしっかり冷やし、焼き魚やご飯の脇に添えると、甘酸っぱさが食事をすっきりまとめてくれます。
にいもじが親しまれる地域と、味わえる場所
にいもじは佐賀県内全域に伝わる料理で、水田の多い佐城・三神地区などでも親しまれてきました。ミズイモは7月から霜が降りる前までがおいしい時期とされ、特に夏からお盆にかけて食卓に上がります。家庭で作られるほか、県内の飲食店で出合えることもあります。ただし、季節の食材を使う料理なので、提供の有無は店や時期によって異なります。よく冷やして、ミズイモのしゃきしゃきした食感と甘酸っぱさを味わう料理です。
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