名前だけ聞くと、どんな料理なのか少し想像しにくい「およごし」。佐賀では野菜をたっぷり使い、里芋や豆腐を土台にして和える、やさしい味わいの一品です。日々の食卓にある家庭の味でありながら、太良町伊福地区では集落の記憶を伝える祭りの料理でもあります。
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およごしとは?
およごしは、佐賀で親しまれてきた野菜の和え物です。ゆでた青菜などに、すりつぶした里芋や水切りした豆腐を合わせ、ごま、味噌、砂糖などで味を整えます。にんじん、ごぼう、しいたけ、こんにゃくなどが入ることもあり、使う食材や味付けは家ごとにさまざまです。
およごしと伊福地区にまつわる話
太良町伊福地区では、およごしが地域の火災の記憶と結び付いた料理として伝えられています。被災した先人をしのぶ『およごし祭り』で作られるなど、料理を通して地域の記憶を受け継ぐ習わしが残っています。
この出来事を忘れないため、伊福地区では2月19日に「およごし祭り」が行われ、およごしが欠かせない料理として供されます。一方で、料理そのものは特別な日だけのものではありません。昔は家庭菜園の野菜を生かし、常備していない豆腐の代わりに身近な里芋を使う工夫もありました。祭りの料理である一方、普段は家庭菜園の野菜と里芋や豆腐で作る副菜として受け継がれてきました。
およごしはどんな味?おすすめの食べ方
味の中心になるのは、味噌とごまの香ばしさ、そして里芋や豆腐のやわらかな口当たりです。里芋を使う場合は、なめらかに全部つぶす家もあれば、少し粒を残して食感を楽しむ家もあります。水気をしっかり切った青菜は味がぼやけにくく、煮含めたごぼうやしいたけを加えると、噛むほどにだしの風味も感じられます。
温かいごはんの脇に添えるのはもちろん、少し冷まして副菜にするのも似合う食べ方。旬の野菜を使うため、具材の組み合わせは家庭や時期によって変わります。かぼちゃで作る例も紹介されており、甘みやなめらかさの出方にも違いが生まれます。味噌とごまの香りに、里芋や豆腐のまろやかさが重なります。
およごしが有名な地域、食べられる主な場所
およごしは家庭で作られる身近な副菜として受け継がれ、太良町伊福地区では2月の『およごし祭り』が、この料理に触れる象徴的な場になっています。使う野菜や味付けは家庭によって異なり、里芋を使う形と豆腐を使う形があります。
飲食店で味わえる場合もあるとされていますが、常に同じ内容で提供されるとは限りません。飲食店で提供される場合も、使う具材や味付けは時期や仕立てによって変わります。
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