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仙巌園・尚古集成館はどんな場所?|見どころ・所要時間・料金

観光スポット

鹿児島市の磯にある仙巌園は、万治元年(1658)に島津家19代光久が築いた別邸です。桜島を築山、錦江湾を池に見立てた借景庭園が広がり、御殿や反射炉跡、幕末の旧集成館機械工場を使う尚古集成館まで同じ一帯に残っています。


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仙巌園・尚古集成館の早わかり情報

項目内容
主な見どころ桜島・錦江湾を借景にする庭園、御殿、千尋巌、江南竹林、尚古集成館
入場料一般は窓口1,600円/Web1,500円。小中高校生は窓口800円/Web750円
開園・開館時間9:00〜17:00
休業日3月第1日曜日
アクセスJR仙巌園駅からすぐ。鹿児島中央駅からJRで2駅・約10分
駐車場普通車500円、自動二輪100円、バス2,000円(事前予約1,500円)

仙巌園・尚古集成館はどんな場所?桜島を望む島津家別邸と旧集成館

仙巌園の大きな特徴は、庭の正面に桜島を置き、眼前の錦江湾を池に見立てた借景です。約1万5千坪の敷地には御殿のほか、千尋巌、江南竹林、望嶽楼、鶴嶺神社などが点在し、庭園の中から海と桜島を望めます。

幕末には28代島津斉彬が仙巌園の隣接地に反射炉を築き、工場群を整備する「集成館事業」を進めました。現在も反射炉跡が残り、慶応元年(1865)に完成した旧集成館機械工場は、島津家の歴史や薩摩の近代化を伝える尚古集成館として使われています。

世界文化遺産に登録されているのは仙巌園全体ではなく、尚古集成館として使われている旧集成館機械工場などを含む「旧集成館」です。仙巌園、御殿、尚古集成館は同じ入場券で見学でき、島津家の別邸と幕末の工場群を同じ一帯で見ることができます。

仙巌園・尚古集成館で見たい5つの見どころ

桜島と錦江湾を庭に取り込む借景

仙巌園を代表するのが、桜島を築山、錦江湾を池に見立てた借景です。庭園の石組みや植栽の向こうに錦江湾が広がり、その先に桜島が立ち上がります。御殿の縁側からも、庭と海、桜島が重なる景色を望めます。

江戸時代初期に築かれた別邸は、歴代の島津家によって整えられてきました。園内には池や石灯籠、東屋などがあり、梅や桜、菊などの花も庭の景色に加わります。桜島の見え方は天候によって変わりますが、錦江湾まで含めた大きな地形そのものが庭園の一部です。

御殿に残る迎賓空間と生活の細部

御殿は島津家の生活の場で、幕末から明治以降には国内外の賓客を迎える場所としても使われました。謁見の間や居間などが残り、室内や縁側からは庭園と桜島を望めます。

謁見の間には、明治時代に園内の水力発電所で発電した電気を使ったシャンデリアが残っています。中庭には風水を取り入れた設計が見られ、建物内には釘を隠す11種類の飾りもあります。桜島大根やコウモリなどをかたどった釘隠しは、広間とは異なる御殿の細かな見どころです。

千尋巌・江南竹林・望嶽楼をたどる園内散策

園内の山側には、岩肌に「千尋巌」の3文字を刻んだ巨岩があります。27代斉興の時代に造られ、約3,900人が3か月かけて文字を刻んだと伝えられています。近くの江南竹林は、21代吉貴が中国から琉球を経由して取り寄せた孟宗竹2株を植えたことに始まるとされる竹林です。

望嶽楼は琉球国王から献上された東屋で、島津斉彬と勝海舟が会談した場所としても知られています。園内にはこのほか、島津家の歴代当主などを祀る鶴嶺神社、御庭神社、猫神社も点在しています。

尚古集成館と旧集成館機械工場

尚古集成館本館は、博物館のために新設された建物ではなく、慶応元年(1865)に完成した旧集成館機械工場そのものです。25馬力の蒸気機関と近代的な工作機械を備え、当初は洋式船の整備や部品製造を担いました。建物自体が集成館事業を伝える資料で、現在は国の重要文化財に指定されています。

外壁にはレンガではなく、南九州に豊富な溶結凝灰岩を使っています。外壁の基部には神社建築で見られる亀腹石があり、屋根を支える小屋組みにも和風建築の特徴が残ります。洋風の工場建築に、薩摩にあった石材と在来の建築技術が使われている点も見どころです。

集成館事業は嘉永4年(1851)、島津斉彬が仙巌園に隣接する竹林を切り開き、反射炉の建設を始めたことから本格化しました。周囲には多くの工場が設けられ、最盛期には約1,200人の職工が働きました。斉彬が安政5年(1858)に死去した後は事業が縮小し、文久3年(1863)の薩英戦争で斉彬期の工場群は大きな被害を受けましたが、29代忠義と久光によって再興されました。

再興後の元治元年(1864)に機械工場の建築が始まり、翌1865年に完成しました。1877年の西南戦争では周辺の工場群の多くが焼失しましたが、機械工場は戦火を免れています。操業停止後の1923年に尚古集成館として開館し、現在は島津家に伝わる歴史資料1万点以上を収蔵しています。

反射炉跡と周辺の世界遺産を結ぶ見方

仙巌園には、集成館事業の出発点となった反射炉跡も残っています。反射炉は大砲製造に必要な鉄を溶かすための施設で、現在は炉の基礎となった石組みを見ることができます。一方、尚古集成館として使われている旧集成館機械工場は、洋式船の整備や工作機械を使った製造を担った建物が現存しています。

「明治日本の産業革命遺産」は、九州・山口を中心に静岡県伊豆の国市と岩手県釜石市を含む8県11市、23の構成資産から成り、旧集成館もその一つです。鹿児島市内には、集成館の動力用水に関わった関吉の疎水溝や、鹿児島紡績所の英国人技師の宿舎だった旧鹿児島紡績所技師館(異人館)も残っています。

いつ訪れる?おすすめの季節・時間は?

時期・時間帯見どころと確認したいこと
通年庭園、御殿、尚古集成館を見学できる。通常は9:00〜17:00
花の時期園内では梅、桜、菊などが庭の景色に加わる。開花時期や催事日程は年によって異なる
桜島を望む庭園桜島と錦江湾の借景は天候によって見え方が変わる
3月第1日曜日鹿児島マラソンによる道路規制のため休業

仙巌園では梅、桜、菊などが庭園の景色に加わります。開花時期はその年の気候によって変わり、桜島の眺めも天候に左右されます。花だけではなく、錦江湾、桜島、御殿、竹林までを一つの庭園の中で見られる場所です。

時間と費用の目安

区分窓口購入Web購入
一般(15歳以上・中高生を除く)1,600円1,500円
小中学生・高校生800円750円
障害者手帳をお持ちの方800円
鹿児島市敬老パスをお持ちの方800円

入場料には仙巌園、御殿、尚古集成館の見学が含まれます。尚古集成館では、仙巌園受付で購入した入場券を提示して入館します。Web購入の場合は、来園当日に券売機へ並ばずオンラインで購入できます。

駐車種別料金補足
普通車500円行催事・大型連休は満車の場合あり
自動二輪車100円現金のみ
バス2,000円前日までの予約で1,500円
自転車無料駐輪場を利用

滞在時間は、庭園だけでなく御殿、尚古集成館、反射炉跡までどこまで見学するかで変わります。鹿児島中央駅、鹿児島城跡、関吉の疎水溝、異人館などまで含む「集成館事業」のモデルコースは約6時間で、仙巌園単独の所要時間とは異なります。

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仙巌園・尚古集成館へのアクセス・駐車場

仙巌園・尚古集成館はJR仙巌園駅からすぐの場所にあります。鹿児島中央駅からは日豊本線で2駅・約10分、車では約20分です。鹿児島中央駅からカゴシマシティビューや路線バスも運行しています。

交通手段アクセス知っておきたいこと
JR鹿児島中央駅から仙巌園駅へ2駅・約10分、下車後すぐ列車の時刻は事前に確認
周遊バス鹿児島中央駅からカゴシマシティビューで「仙巌園前(磯庭園)」へ運行時刻・経路は変更される場合あり
路線バス鹿児島中央駅東口から鹿児島交通・南国交通の「仙巌園前」停車便あり便数・経路は変更される場合あり
鹿児島中央駅から約20分普通車駐車料金500円。大型連休・行催事は満車の場合あり

訪れる前に知っておきたいこと

開園・開館時間の短縮と休業日

通常の開園・開館時間は9:00〜17:00で、3月第1日曜日は鹿児島マラソンによる道路規制のため休業します。天災や事故など不測の理由で、開園・開館時間が短縮される場合があります。

駐車場の支払いと混雑

駐車場料金の支払いは現金のみです。行催事や大型連休には満車になる場合があります。バスは通常2,000円で、前日までに予約した場合は1,500円です。

尚古集成館での見学ルール

尚古集成館では一部の展示物が撮影禁止で、フラッシュ撮影、録画、一脚・三脚・自撮り棒などの撮影用具も使用できません。館内にトイレはなく、建物裏の駐車場トイレを利用します。

周辺で一緒に訪れたいスポット

スポット名仙巌園との関係主な見どころ
旧鹿児島紡績所技師館(異人館)仙巌園と同じ磯地区にある鹿児島紡績所の英国人技師の宿舎として建てられた木造西洋建築
関吉の疎水溝仙巌園から車で約15分集成館の工場群へ水車動力用の水を送った取水施設
鹿児島(鶴丸)城跡・御楼門仙巌園から車で約20分島津氏の居城跡と復元された御楼門

旧鹿児島紡績所技師館と関吉の疎水溝は、集成館事業に関わる遺構です。仙巌園には島津家の別邸と反射炉跡、旧鹿児島紡績所技師館には英国人技師の宿舎、関吉の疎水溝には工場群へ動力用水を送った取水施設が残っています。

基本情報

項目内容
名称仙巌園・尚古集成館
仙巌園住所〒892-0871 鹿児島県鹿児島市吉野町9700-1
尚古集成館住所〒892-0871 鹿児島県鹿児島市吉野町9698-1
問い合わせ仙巌園 099-247-1551/尚古集成館 099-247-1511
開園・開館時間9:00〜17:00
休業日3月第1日曜日
入場料一般 窓口1,600円・Web1,500円、小中高校生 窓口800円・Web750円
駐車場普通車500円、自動二輪100円、バス2,000円(事前予約1,500円)、自転車無料
公式サイト仙巌園尚古集成館

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