島原城は、長崎県島原市の城内にある近世城郭跡と復興天守を中心とした史跡です。堀と高い石垣に囲まれた本丸で、五層の天守閣、キリシタン史料、雲仙・眉山・有明海方面へ開く展望をたどれます。
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早わかり情報
| 主にできること | 天守閣・観光復興記念館・西望記念館を巡り、城跡の石垣と展示を見る |
|---|---|
| 見どころ | 復興天守、天守5階の展望所、キリシタン史料、観光復興記念館、西望記念館 |
| 入館料 | 大人700円、小・中・高校生350円(三館共通) |
| 開館時間 | 9:00〜17:30、入館は17:00まで |
| 休館日 | 無休 |
| 駐車場 | 約90台、一般車両500円 |
島原城はどんな場所?
島原城は、松倉重政が1618年に着工した城郭です。長崎県の文化財情報では、有明海に面し雲仙岳東方の扇状地に築かれ、東西約350m、南北約1,200mの外郭線の内側に本丸・二の丸・三の丸を一直線に配置した城と説明されています。城の規模を頭に入れてから本丸へ向かうと、天守だけではない堀と曲輪のつながりを見渡せます。
本丸は堀に囲まれ、石垣の内側に復興天守と櫓が立ちます。現在の天守閣は1964年に復興されたもので、城内には天守閣のキリシタン史料館、巽櫓の西望記念館、丑寅櫓の民具資料館などが置かれています。城跡そのものは2025年3月に国指定史跡となり、建物の内部展示と石垣・堀を別の視点で見ることができます。
城が築かれたのは、江戸幕府が新たな築城を制限した時代でした。県の解説は、有明海を介して雄藩と接する位置にあり、幕府も重要視した数少ない城郭の一つとします。島原・天草一揆の際には一揆勢の包囲を撃退し、その後も明治維新まで島原藩の政庁として機能しました。展示を見る前に石垣と堀を歩くと、防御を意識した城の位置関係が分かります。
石垣の見方にも特徴があります。本丸には最大径3mの鏡石を持つ石垣と、算木積みを志向する高さ17mの高石垣があり、県は近世城郭へ至る過渡期の特徴と説明しています。天守の白壁を遠くから眺めるだけでなく、堀沿いから石の大きさや隅部の積み方を見上げると、城跡が残す構造が見えてきます。
島原市の案内では、島原城は松倉氏・高力氏・松平氏・戸田氏・松平氏の4氏19代、253年間にわたる居城でした。1874年に廃城となって天守は取り壊されましたが、復興を重ねて現在の姿になっています。復興天守を「当時の建物がそのまま残るもの」とは見なさず、近世の城跡と近現代に整えられた展示施設を合わせて見るのが、この場所の歩き方です。
島原城の見どころ
五層の復興天守と5階の展望所
本丸へ入ると、堀と石垣の上に復興天守が立ちます。島原市は、江戸時代の本丸に五層の天守閣と三か所の三重櫓がそびえた城構えを伝えており、現在の天守はその姿を示す中心です。正面だけでなく堀沿いから見れば、石垣の高さと天守の位置が重なります。
天守閣の5階は展望所です。島原市のアクセスマップは、ここから島原市内、眉山、海の向こうの熊本の山々を展望できると案内しています。展示を下から順に見た後、最後に展望所へ上がると、城下町が有明海と雲仙側の地形の間に広がる位置を確かめられます。
展望所では、城の外に広がる市街地を見た後に、天守の足元へ戻って石垣を見上げると、視点の高さが大きく変わります。五層の天守は本丸の中で完結する展示施設ではなく、島原の城下町がどの方向へ広がったかを捉えるための地点です。天候がよく遠くまで見える日でも、展示室や階段の移動を含めて時間を残しておくと、急いで展望だけを見る回り方になりません。
キリシタン史料と島原・天草一揆の背景
天守閣はキリシタン史料館として使われています。島原市の案内によると、有馬晴信の時代に盛んだった南蛮貿易から宣教、禁教、弾圧へ続く資料と、島原の乱に関する資料を展示しています。城の年表だけを追うのではなく、島原半島でキリスト教と藩政がどう交わったかを資料からたどる場所です。
県の文化財情報は、1637年の島原・天草一揆で島原城が包囲を撃退したことを記しています。城内の展示と石垣を同じ順に見ると、史料に残る出来事と、堀・枡形空間を備えた防御的な構造を結び付けて理解できます。原城跡などを別日に訪ねる場合も、島原城では藩の政庁側の視点を得られます。
天守の展示では、城の築造から一揆、藩政という流れを資料で追えます。資料だけを先に読むより、入口から本丸へ入る際に堀と石垣を見ておくと、なぜ城が防御を意識した構造を持ったのかを現地の形からも考えられます。キリシタン史料は島原の宗教史に限らず、島原半島の近世史を理解する入り口になります。
観光復興記念館で雲仙普賢岳噴火を知る
三館共通券で入館できる観光復興記念館は、雲仙普賢岳の噴火活動の経過、島原の歴史・文化を映像と資料で紹介する施設です。城郭の展示とは題材が異なり、平成の噴火災害と島原のまちの歩みを知る役割を持ちます。天守の歴史展示と合わせることで、近世から現代までの島原を一つの敷地で追えます。
島原市の資料では、映像ホールと展示ホールで構成されることが示されています。城の眺めを中心に短時間で回る場合も、噴火災害の展示を加えるかで館内の見方が変わります。時間を決める際は天守の展望所だけを目的にせず、三館が共通入館料に含まれることを踏まえるとよいでしょう。
雲仙普賢岳の噴火は城が築かれた近世とは異なる時代の出来事ですが、島原の地形と暮らしに関わる現代史です。天守の内部で城主やキリシタン史料を見た後に観光復興記念館へ移ると、島原を城下町だけでなく、災害と復興を経験した地域として捉えられます。展示の主題が違うため、同じ説明を繰り返すのでなく館ごとに見る問いを変えると回りやすくなります。
西望記念館と復興された櫓
巽櫓は西望記念館として使われ、彫刻家・北村西望の作品を収集・展示しています。島原市の案内では、平和祈念像の原型や天草四郎像などを挙げています。天守の歴史資料とは異なる彫刻作品を見るための館であり、同じ入館券で見学できる別の見どころです。
城内には西の櫓、巽櫓、丑寅櫓、時鐘楼など、復興・復元された建物もあります。1960年に西の櫓、1964年に天守、1972年に巽櫓、1980年に丑寅櫓と時鐘楼が復元された経過は、市のアクセスマップで確認できます。天守だけを見て戻らず、櫓の位置をたどると、本丸を囲む建物の役割の違いが分かります。
堀と石垣を歩いて城跡の防御を読む
本丸と二の丸は堀に囲まれ、県の解説では郭内に枡形空間を並べて防御を意識した構造を持つとされます。外郭にはかつて櫓が規則的に置かれ、内側には本丸、二の丸、三の丸が南北に並びました。敷地全体を一度に見渡せなくても、堀の外側から石垣を見上げて本丸へ入り、櫓を回る順に歩くと構造を追えます。
島原城跡公園は日本の歴史公園100選に選ばれ、島原城は日本100名城にも認定されています。これらは城内に追加された施設ではなく、城跡と公園を歩く際の背景です。展示館の開館時間内に入場してから、外の石垣や堀は明るいうちに回ると、建物と城跡の両方を見やすくなります。
いつ訪れる?おすすめの季節・時間は?
島原城は無休で、通常は9:00〜17:30に開館し、入館は17:00までです。館内展示と天守の展望所を見たい場合は、入館締切より前に本丸へ到着する計画にします。桜など城跡公園の季節の景観は年ごとの開花や催しで変わるため、ここでは固定の見頃として扱いません。
| 時期・時間帯 | 見方の目安 |
|---|---|
| 通年 | 天守、展示館、石垣、堀を順に回る |
| 午前〜午後 | 館内展示と5階展望所を利用できる時間帯 |
| 17:00前 | 天守閣・観光復興記念館・西望記念館の入館締切 |
| 季節の催し | 開催日・駐車場運用は公式のお知らせで個別に確認 |
時間と費用の目安
入館料は天守閣・観光復興記念館・西望記念館の三館共通で、大人700円、小・中・高校生350円です。公式案内には一律の所要時間は示されていないため、見どころを短時間と決めつけず、天守の展示・5階展望所に加え、観光復興記念館と西望記念館を見る範囲で滞在時間を組み立てます。
車で訪れる場合、本丸駐車場は約90台で一般車両500円です。入館料と駐車場使用料は別なので、天守だけを外から眺める場合と三館に入館する場合で必要な費用が異なります。団体・障害者割引の適用条件は公式案内に記載されているため、該当する場合は出発前に対象人数と条件を照合します。
| 項目 | 現行の公式案内 |
|---|---|
| 三館共通入館料 | 大人700円/小・中・高校生350円 |
| 団体15名以上 | 大人560円/小・中・高校生280円 |
| 開館時間 | 9:00〜17:30、入館は17:00まで |
| 一般車両の駐車 | 500円 |
| 所要時間 | 一律の公式目安は未掲載。三館をどこまで見るかで調整 |
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島原城へのアクセス・おすすめの交通手段
島原城は島原市街地にあり、車なら本丸駐車場を利用して天守と展示館へ入れます。鉄道・バスで島原市街地に着く場合は、島原鉄道の島原駅を起点に徒歩または市内の交通手段を組み合わせ、出発日の時刻表で到着時刻を確かめます。
| 交通手段 | アクセス | 知っておきたいこと |
|---|---|---|
| 車 | 島原市城内一丁目1183-1の本丸駐車場へ | 約90台、一般車両500円 |
| 鉄道・バス | 島原市街地の島原駅を起点に城内へ向かう | 公式ページは電車・バスの経路図を掲載。便は改正される |
| 徒歩 | 市街地の観光地点と組み合わせて城跡公園へ | 館内見学は17:00までに入館 |
訪れる前に知っておきたいこと
三館を見たい場合は17:00までに入館する
開館は17:30までですが、天守閣・観光復興記念館・西望記念館の入館は17:00までです。展望所だけでなく三館共通券の展示を見る場合は、入館締切を基準に到着時刻を決めます。
催事日の駐車場運用は通常と異なることがある
城内で催事が行われる日は、本丸駐車場の利用条件が変わる場合があります。通常の約90台という案内だけで判断せず、訪問日にイベントのお知らせが出ている場合は駐車場の利用可否を確認します。
周辺で一緒に訪れたいスポット
| スポット名 | 島原城との関係 | 主な見どころ |
|---|---|---|
| 武家屋敷 | 城跡から城下町の下の丁へ車または徒歩で移り、旧藩時代の屋敷と水路を続けて見る | 下の丁の保存武家屋敷と水路 |
| 湧水庭園 四明荘 | 島原城の城下町散策から島原市内の湧水庭園へ車または徒歩で移動し、水の景観を加える | 透明な池と鯉、住宅庭園 |
| 雲仙岳災害記念館 | 城内の観光復興記念館の後、島原市内を車またはバスで移動して噴火災害の展示を深める | 雲仙普賢岳噴火災害の体験・資料 |
基本情報
| 名称 | 島原城 |
|---|---|
| 住所 | 〒855-0036 長崎県島原市城内1丁目1183-1 |
| 電話 | 0957-62-4766 |
| 開館時間 | 9:00〜17:30(入館は17:00まで) |
| 休館日 | 無休 |
| 入館料 | 三館共通:大人700円、小・中・高校生350円 |
| 駐車場 | 約90台、一般車両500円 |
| 公式サイト | 島原城 公式ホームページ |
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